15日、鳥取県境港市の航空自衛隊美保基地で高所作業車の点検をしていた男性隊員が、車両にとりつけられているリフトと車体に挟まれ死亡しました。
この事故などを受け、今月予定している美保基地航空祭の規模縮小も協議されています。
死亡したのは、航空自衛隊美保基地の第3輸送航空隊に所属する30代の男性隊員です。
航空自衛隊美保基地によりますと、男性隊員は16日午後3時45分ごろ、基地内にある車庫の中で、航空機の洗浄の際に使用するリフト式の高所作業車の点検や油圧部品の交換などをおこなっていたということです。
作業はリフトを上げた状態でおこなわれていましたが、なんらかの原因でリフトがさがり、車両とリフトの間に男性隊員の体が挟まれたということです。
男性隊員はその後心肺停止の状態でドクターヘリで病院に搬送されましたが、およそ2時間後に死亡が確認されました。
この点検作業は定期的に行うもので、事故当時、ほかの隊員もその場にいたということです。
航空自衛隊美保基地の宮﨑秀樹司令は、「この度は地域の皆様にご心配をおかけし大変申し訳ございませんでした。引き続き機材の入念な点検・整備を実施し安全の確保に努めて参ります」とコメントしています。
なお、航空自衛隊美保基地によりますと、今回の事故と14日に愛知県犬山市で発生したT4練習機の墜落事故を受け、25日に予定している美保基地航空祭について、ブルーインパルスの飛行中止を含め規模縮小を協議しているということです。