「ありえない」 人権侵害・差別の歴史を現地で肌で感じて

観光を楽しんだあと向かったのが…。
「次に行くのは長島愛生園です」
国のハンセン病療養所、長島愛生園です。主に皮膚や抹消神経が侵されるハンセン病。感染力が弱く医学的な根拠はないにもかかわらず、治ったあとも国は長きにわたり患者を強制隔離しました。

愛生園には、ピーク時2000人以上が入所していたといいます。ツアーは、多くの外国人に人権侵害の歴史を知ってもらうことで、療養所の世界遺産登録に向け機運を高めるのが狙いだといいます。

(瀬戸内市観光協会 林孝康事務局長)
「世界遺産登録に向けて、広く海外の方にもこのツアーに参加していただいて、ハンセン病というものを理解してもらって取り組みがもっと広まっていくように」

ツアーでは入所者が渡った「収容桟橋」や

患者の体を消毒した「回春寮」などの遺構を巡りました。

(参加した人)
「ありえない」

「開園当時からずっとある監房です。

(逃げられないために)高さは3.7mあります」