「長島の歴史はすごく大事だと思う」 世界遺産登録の足がかりに

最後に、3771人の遺骨が納められている納骨堂を見学。

家族も周囲の目を気にして遺骨を引き取らなかったことなどを聞き、参加者はそれぞれ思いを巡らせていました。

(参加した人)
「当時ハンセン病について人々がもっと理解していたら、差別が避けられたと思うので悲しい」

「長島の歴史はすごく大事だと思う。もっと多くの人に知ってもらいたい」

愛生園の入所者は現在69人にまで減りました。高齢化が進む中でのバスツアーです。世界遺産の登録に向け学芸員も期待を寄せます。

(長島愛生園 田村朋久学芸員)
「海外の方々への発信というのは研究者であったり、関係者に向けての発信というのは今までやってきているんですけど、一般の方々への発信というのはほとんど出来ていなくて。今回のツアーは、大きな足がかりになるのではと感じています」

外国人を対象にしたバスツアーは、7月にも再度試験運行が行われたのち、今年度中に本格的に始まる予定です。