長崎県対馬市の寺から盗まれ、12年半ぶりに島に戻った仏像の一般公開が、16日対馬博物館で始まりました。
県の指定有形文化財でもある「観世音菩薩坐像」。
2012年に長崎県対馬市の「観音寺」から韓国の窃盗団が持ち去り、所有権をめぐる裁判などをへて今月12日、12年半ぶりに寺へ戻りました。
観覧の女性:
「後ろからも拝んどこう。よう帰ってきました」
観覧の男性(対馬市民):
「顔はしっかりした優しい顔をしている」
防犯上の理由から、仏像は対馬博物館で保管されることになり、16日から1か月間の特別公開が始まりました。
「観音寺」田中節竜住職:
「ようやく皆さんにご覧いただけて嬉しく思います。お寺とは場所が離れていますが、いつも心の中に観音様がいると、慈悲の心、優しい心をそれぞれ持っていただきたい」
対馬市民は「仏像」を無料で観覧できます。
博物館によりますと、特別公開後は防虫処理などを行い、10月以降再び展示する予定だということです。