家畜伝染病、口蹄疫の発生から今年で15年です。
高鍋町の宮崎県立農業大学校では、殺処分された家畜の慰霊祭が行われました。
県立農業大学校では、15年前の5月16日、飼育していた実習用の牛が口蹄疫に感染し、牛218頭とヤギ2頭が殺処分されました。
16日の慰霊祭では、県家畜保健衛生所防疫課の久保明子課長が当時の状況や生産者の声を紹介したあと、代表の学生が誓いの言葉を述べました。
(宮崎県立農業大学校畜産学科2年 市原百々子さん)
「口蹄疫で犠牲となった家畜の命を無駄にすることなく、二度と口蹄疫を発生させないため、農場防疫を徹底し、防疫日本一と新たな成長に向けた取り組みを実践する農業大学校を目指します」
このあと、畜産学科の学生たちは慰霊碑に菊の花を供え殺処分された家畜を追悼しました。
(宮崎県立農業大学校畜産学科1年 佐熊安莉さん)
「動物たちと接する時にまず持ち込まないことを頭に置いて、動物たちが幸せに生活できるように自分が頑張っていければ」
(宮崎県立農業大学校畜産学科2年 山下陽侶さん)
「自分が来年から現場に入るので、そこで(口蹄疫を)出さないということが一番だが、せっかく先代の人たちが作ってくれたものがあるので、宮崎は特に。そこを残していけるように頑張りたい」
学生たちは、防疫の重要性を再確認していました。