母国の医療体制のさらなる向上を目指します。
タイの大学生が宮崎県内の医療機関などを訪問し、救命救急医療の現場などを視察しました。

県内を訪れているのは、タイのキングモンクット工科大学に通い、将来、医療機器の開発者やメディカルエンジニアを目指す学生16人です。

この視察は、アジアの医療分野の発展に貢献する人材を育成しようと、宮崎大学と九州医療科学大学が連携して実施しているものです。

15日は、宮崎大学医学部付属病院の救命救急センターを見学し、ドクターヘリに搭載されている救命機器を視察したり、ヘリの運用について説明を受けたりしました。

また、ドクターカーも視察し、コンパクトな医療機器に触れたり、その機能を確かめたりして熱心に学んでいました。

(視察したタイの学生)
「この病院のすばらしい設備やスタッフを見学してとてもためになった。ここで学んだことを持ち帰って、将来はタイの病院をもっと良くしたい」
「タイに帰ったら、タイでの医療機器の開発などに今回の経験を生かしてみたい」

(九州医療科学大学 竹澤眞吾教授)
「医療機器を100%使うには工学者が必要です。彼らはその役割を担ってくれると思うので、将来のタイにおいてタイの医療の質が上がることを期待している」

学生たちは今月23日まで県内に滞在し、医療機器を製造する企業などを見学することにしています。