反論の狙い 訴訟でなく”世間の名誉回復”か

今後の行方はどうなっていくのでしょう。

もし中居氏側が▼関連資料の開示請求を求めた、としても開示義務はないそうです。また、▼第三者委を務めた3人の弁護士は「対応できない」としています。そうなると、名誉棄損の訴訟になる可能性もあるのでしょうか。

(河西弁護士)「もし訴訟になった場合、中居氏が不満があるのは第三者委員会。しかし、第三者委はあくまでもフジテレビの委託を受けて設置されたものなので、もし仮に名誉毀損裁判となった場合には、被告はフジテレビになると思います。ですが、訴訟提起に至るかについては、中居さんに別のリスクも出てきます。」

 河西弁護士によりますと、中居氏側の狙いは「名誉回復」ではあるが…。ということですが、これはどういうことでしょう。

(河西弁護士)「中居氏側の反論は何のためだったのか、という点がありますよね。第三者委も今のところ回答しない、対応しないと言っている。そこで考えられるのは、今回反論したのは、『性暴力』認定に対し異議を出すことによって、中居氏自身は第三者委が認定するような性暴力があったということを受け入れているわけではない、というアピール、主張を世の中に伝えようとしているのではないかと思います。この先は、第三者委の対応などを受けて、追加で何か発表するかどうかを決めていくと思います」