政府は「流通の問題」と言うが…「そもそもコメの量が足りてない」

 コメ価格高騰の原因について、政府は、去年のコメ作況指数が平年並みの101だったこともあり、流通の問題だとしています。これに対し、農業法人トゥリーアンドノーフの徳本修一代表は、現場としては「そもそもコメの量が足りてない」といいます。

 この作況指数は、全国に8000あるサンプルの水田で実際に手刈りをして調査しますが、今の時代、手刈りをしている農家はないようで、そもそもこれが古い手法であり、ずれがあるということです。ではなぜ作況指数の出し方を長年、この方法でしているのか。それは、ここ20年~30年、コメはずっと余ってきたため、問題なかったということです。
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 備蓄米はこれまで約21万t放出されました。そのうちJAなど大手集荷業者が9割以上を落札。JAが落札した約20万tのうち、出荷は約6万t(5月8日時点)。実際にスーパーなどに並んでいる量はかなり少なく、流通などに時間がかかっているともいわれています。

 そして、『原則1年以内で買い戻し』というルール自体も、備蓄米が世に出てこない1つ原因になっているかもしれないということで、政府は条件の緩和を検討しています。