「100歳まで生きてみたくなった!」明るいおばあちゃんの映画が快進撃。「一人暮らしだけど一人じゃない」――。そんな哲代さんの101歳から104歳までの日々を追ったドキュメンタリー映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』が、各地で満員御礼となる異例のヒットを記録しています。RKB毎日放送の神戸金史解説委員長が、監督らの舞台あいさつを取材し、5月13日放送のRKBラジオ『田畑竜介GrooooowUp』でその魅力を紹介しました。

リリー・フランキーのナレーションで

いつも笑顔=©「104歳、哲代さんのひとり暮らし」製作委員会

映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』は、広島県尾道市の山あいに1人で住む石井哲代さんの日常を、JNN系列の中国放送(RCC)が捉えた作品です。先週末からはKBCシネマ(福岡市)と小倉昭和館(北九州市)でも上映が始まり、5月30日からはシアター・シエマ(佐賀市)でも公開されます。

ナレーション:リリー・フランキー
監督・編集:山本和宏
撮影:的場泰平 筒井俊行
音響効果:金田智子/整音:富永憲一
プロデューサー:中村知喜 古田直子 出雲志帆 高山英幸
統括プロデューサー:岡本幸/制作:RCC
協力:RCCフロンティア/公益財団法人民間放送教育協会 中国新聞社
後援:広島県尾道市府中市


ナレーションは福岡県出身の俳優、リリー・フランキーさんが務めています。予告編では、哲代さんの飾らない言葉と、リリー・フランキーさんの温かい語りが印象的です。

哲代さん:今、注目の的じゃけん、余計恥ずかしいじゃないの。(お茶をズズーッとすすり)あああ…熱い!

リリー・フランキーさん:石井哲代さん。100歳を超えて、ひとり暮らし。

子供:ねえねえ、なんで100歳まで長生きできるの?

哲代さん:それはね、何でもいただくんです。あれが好き、これが嫌いいうことは言わないの。

哲代さん:みんなに大事にしてもろうて、ほんまにいい人生ですよ。「だった」言うたらいけんけん、人生「です」!INGでいきます!

哲代さん:痛い痛い痛い!

親戚:痛いんだ、やっぱり。

映画タイトル:『104歳、哲代さんのひとり暮らし』

哲代さん:♪また会う日までー、チャッチャ!…あとは、分からぁーないー♪

親戚:もう帰るよ!

哲代さん:ははは!

教員時代の写真=©「104歳、哲代さんのひとり暮らし」製作委員会

「INGで行きます」という哲代さんの前向きな姿勢が、映画の大きな魅力の一つです。元小学校教員である哲代さんは、83歳で夫を見送ってからも、近くに住む姪や地域の人々と助け合いながら、いきいきと暮らしています。

自宅で石井哲代さん=©「104歳、哲代さんのひとり暮らし」製作委員会

【石井哲代さん】
1920年、広島県府中市上下町に生まれる。20歳で小学校の教員となり、26歳で同僚の良英さんと結婚、尾道市へ。56歳で退職してからは、民生委員として地域のために尽くしてきた。近所の人たちからは今も「先生」と呼ばれる。83歳で夫を見送り、ひとり暮らしに。100歳を迎えたころから”人生100年時代のモデル”として地元の新聞やテレビで紹介され注目を集める。