マツダは、昨年度の決算を発表しました。北米での販売好調などで増収減益となりましたが、トランプ関税の影響などを受け、今期の業績予想については未定としています。

マツダ 毛籠勝弘 社長
「グローバル競争の激化、品質課題への徹底対応による出荷台数の減少などの影響によって・前年に対し1861億円26%減と増収減益となりました」

マツダによりますと2025年3月期の売上高は、およそ5兆189億円で、前の年を4%上回り、過去最高となりました。純利益は1140億円で、増収減益です。背景には、アメリカやメキシコでのSUV車の販売が過去最高の売れゆきだった一方で、自動車購入時のローンの金利補助などがマイナス要因としています。

また、今期の世界販売台数は前年並みを目指すとしながらも、アメリカの関税政策の動向や、市場の需要、販売価格の変動などアメリカでのビジネス環境を注視し、現時点で来年度の業績見通しや配当予想は未定としています。

マツダ 毛籠勝弘 社長
「前年並みの販売、これを会社として意思を持って目指していく。その心は、取引先様の仕事を確保していく、サプライチェーンを守り抜いていく。まずは落ち着いて仕事をしていただけるという意味」

マツダでは、今後、対応チームを立ち上げ、サプライヤーや販売店、顧客への影響を最小限に抑えるとしながら、国内生産については広島と山口で合わせて年間70万台を維持したいとしています。