沖縄県の2人の知事にスポットを当てた映画「太陽の運命」が、現在大分市で上映されています。監督を務めたTBSの元キャスター、佐古忠彦さんに作品に込めた思いを聞きました。
この映画は沖縄の普天間基地移設問題などを巡り、国と対峙した元沖縄県知事の大田昌秀さんと翁長雄志さんを主人公に、その苦悩を通してこの30年の現代史を描いた作品です。

(佐古忠彦監督)「沖縄県知事ほど、苦悩を背負って様々な決断を迫られる存在はいないだろうというのがずっとあった。知事の苦悩を通して現代史を見てみたい」
大分市の「シネマ5」では11日、監督でTBS「ニュース23」の元キャスター、佐古忠彦さんが舞台あいさつをしました。沖縄をテーマにした佐古さんの作品は4作目となります。

(来場者)「すごくいい映画、途中胸が詰まるようなシーンがいくつもありました」「見て見ぬふりをしている私たちではないか監督も話されてましたけど、そういう中でできることをやることかなと思う」「これからの子どもたちに対してこの映画を見てもらえたらといいかなと思います」
映画では政治的立場が正反対だった大田、翁長両知事が長い時を経てその歩みや言葉がひとつに重なっていく様が多くの人の証言を交えながら描かれています。
(佐古監督)「沖縄の人々にとっては当事者としての様々な特別な感情があふれている。他人事にようにしてきた沖縄からの問いを今こそ私たちがどう受け止めて考えるのかを伝えたい」
映画「太陽の運命」は5月16日まで大分市のシネマ5で上映されています。