日焼け止めの選び方…室内では?屋外では?

 紫外線対策といえば「日焼け止め」ですが、どのように選べばいいのでしょうか?また、どのように塗ればいいのでしょうか?「アネッサ」ブランドを展開する資生堂によりますと、日焼け止めにはその効果を表す2つの指標、「PA」と「SPF」があります。特徴は次の通り。

 <日焼け止め効果を表す2つの指標>※資生堂より
 ▼PA:対A波の効果(+~++++で表示)→「+」の数が多いほど、肌が黒くなることや弾力を失わせることを防ぐ
 ▼SPF:対B波の効果(1~50+で表示)→数字が大きいほど、日焼けによる炎症が起きるまでの時間を延ばせる

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 選ぶ目安について慶田院長は、室内なら「PA+++、SPF30~35くらい」、アウトドアなら「数値の高いものを何度も重ねてこまめに(2時間ごとに)塗り直し」と指摘。電気を付けずに室内の様子が見える場合、部屋の中にも太陽光・紫外線は入ってきていると言います。しっかり対策したい人は、裸の状態で体に塗ってから服を着るといいそうです。

 また、日焼け止めには、紫外線を吸収し熱エネルギーなどに変えて放出する「紫外線吸収剤」と、細かい粒子で紫外線を乱反射させ肌を守る「紫外線散乱剤」という2つの成分が含まれています。ほとんどの商品にはこの両方が入っていて、中には吸収材フリーの「ノンケミカル」をうたったものもありますが、慶田院長は「肌の弱い人でもかぶれにくいものが増えた」「散乱剤自体でかぶれることはあまりない」と指摘。数値が低い方が肌に優しいわけではなく、また、ノンケミカルだからかぶれないわけでもなく、人によってかぶれる成分は違うため、肌に合ったものをつけ続けることを推奨しています。

 さらに今の時代は、PA・SPFの数値が高くてもつけ心地の良い商品が各メーカーから出ているため、しっかり日焼け止め対策をしたい人は、それなりに高いものを買うといいかもしれません。