紫外線「A波」が目の奥に届くと…

 さらに慶田院長は「紫外線による『光老化』のリスクを知っていただきたい」と指摘。光老化とは紫外線を長期間浴びることによって蓄積され起こる老化で、紫外線にはA波・B波の2種類あり、それぞれが美容面だけでなく健康面にも影響を及ぼすと言います。

 ▼紫外線A波:肌の奥まで届く→「シワ」「たるみ」などの原因に
 ▼紫外線B波:肌の表面に影響→「やけど」「シミ」などの原因に

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 まずは、目への影響です。A波が目の奥に届くと、「白内障」を患う原因になるほか、角膜の炎症「雪目」や、白目の一部が黒目に入り込む「翼状片」といった病気になる可能性もあるということです。また、B波がDNAを傷つけてエラーが修復できなくなると、「シミ」や「老人性いぼ」、最終的には「皮膚がん」になる可能性も高まるそうです。さらにB波による「免疫低下」にも言及しています。

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 その上で慶田院長は「紫外線対策は全ての年齢で必要」と強調します。高齢者は抗酸化機能や肌の再生機能が低下しているためダメージを受けやすく、傷が治りにくくなるそうです。また、子どもの肌は再生スピードが速く、DNAの損傷を受けると修復する前に分裂してしまうため、発がんリスクが高いと言います。

 なお、手のひらを太陽に1日5分~15分かざす程度の紫外線を浴びれば、1日に必要なビタミンDを生成するには充分だそうです。