容疑者の父親「無職と聞き驚き」被害者には「申し訳ないという気持ち」

事件に至るまでにどのような背景があったのか。取材に応じた矢沢容疑者の父親は事件の一報を親族から聞き、「場所が大阪だし、同姓同名ではないかと思っていたが、住所や年齢が一致していた」「信じたくない」と話しました。
また、父親によりますと、矢沢容疑者は大学を卒業後、放射線技師の仕事に就き、その際に東村山市に引っ越したということですが、時々家族は様子を見に行っていたということです。
(容疑者の父親)「2、3か月に1回、連絡せずに息子の家を訪れていた。連絡するとうざいといわれるから。会える時と会えない時があった。でも仕事をして一人で暮らしているのなら大丈夫だと思っていた。なので、報道で『無職』と見て驚いた。私たちの認識では仕事をしている」
その息子は4月、突然実家に姿を見せたといいます。
(容疑者の父親)「急に実家に帰ってきたことがあった。平日だったので『仕事は?』と聞いたら、『休み』と言っていた。忘れ物を取りに帰ってきたようだった。悩みなどは特に言っていなかった」
自動車の免許はあるが、車は持っていないという矢沢容疑者。なぜ大阪に行ったのか…その理由は分からないという容疑者の父親は被害に遭った児童らを念頭にこう話しました。
「なによりも被害に遭われた方に対して申し訳ないという気持ちが一番。向こうの方がなんで、どうして、と思っていると思う」
また父親は「おととしの大晦日から元日にかけて自殺未遂をしたことがある」とも話していて、警察が動機などを慎重に調べています。
捜査関係者によりますと、矢沢容疑者が警察に対し、「事件直前の4月下旬、放射線技師として勤務していた病院を自ら辞めた」と供述しているということです。