
【鈴木咲緒さん】「骨髄バンクって知っていますか?」
月に1回行っている登録説明会。この日は献血に訪れていた若い人が足を止めてくれました。
【説明を聞いた人(20代)】「ドナーというところで、ハードルは高いかなと思っていた。内臓みたいに、ごそっとあげるものでもないですし、機会があればやれたらな」
学校などで周知活動ができない中、直接、若い人に声を掛けることができる大切な機会です。
【鈴木咲緒さん】「まずは知っていただくというところから一歩が始まると思うので、一人でも説明を聞いてくださるというだけでありがたいです」
途中、声を掛けてくれた大学生は、すでにドナー登録をしているそうです。
【ドナー登録している人(19歳)】「2、3日とかの入院で、誰か一人の命を救うことになるならって考えると、それってすごくうれしいことだと思う」
この日、新たに登録したのは2人でした。
【鈴木咲緒さん】「一人一人に声を掛けるって、とても地道な行動だと思うんですけれど、もしかしたら目の前の人が今、患者さんが求めている型じゃないかと思うと、声を掛けざるを得ない気持ちになる」
骨髄移植は提供した側も、提供してもらった側も、お互いの顔も名前も明かされず会うこともできません。
【鈴木咲緒さん】「ドナーさんに直接、お礼を言えない分、こうして他の患者さんたちの思いを代弁じゃないですけれど、恩返しができたらいいなと思っています」
鈴木さんは、自分と同じように病気と闘う患者が骨髄バンクで未来をつかめるように、一人でも多くのドナー登録を願っています。