山形県の教育委員会は、コロナ禍がもたらした環境の変化が要因と分析しています。
文部科学省の調査によりますと、
昨年度、県内の小中学校、高校、特別支援学校で確認されたいじめの件数は1万3492件で、前の年より1047件増え、調査開始以降、最も多くなりました。

1000人あたりでは、全国で最も多い126.4件です。
この結果について、山形県教育委員会は、
学校が心のケアなどの丁寧な対応を心掛けたことで
いじめを訴えやすい環境となったためと分析しています。
その一方で、小学校低学年では、コロナ禍での様々な制限でストレスが増し、
自分では意図せずに嫌な思いをさせたケースが多いということです。
なお、県では、確認したいじめの86.1%がすでに解消しているとしています。
また、昨年度、県内の小中学校で不登校だった児童生徒の数は1554人。
こちらも過去最多となっています。
県教育委員会では、コロナ禍での体調不良をきっかけに
不登校となった児童生徒に対し、学校側が家庭訪問などを通じ積極的に登校を促すことができなかったほか、行事の制限や予定の変更で、生活リズムがつかみにくい状況があったためとしています。