自閉症の画家・太田宏介さんが鹿児島市で2度目となる個展を開いています。

躍動感あふれる親子のカエルや独特な色使いで表現されたコスモス。鹿児島市の山形屋でアート展を開いているのは、宮崎県出身の太田宏介さん(43)です。2歳の時に知的障害を伴う、「自閉症スペクトラム」と診断されました。

奇声をあげたり、じっとすることが難しい性格でしたが、10歳のとき、絵具を混ぜることで色が変化する面白さを知り、絵画の世界へとのめりこみました。去年秋に放送されたドラマ「ライオンの隠れ家」では自閉症の青年が描く絵として採用されました。

(記者)「大きなキャンバスに迷うことなく描く宏介さん。今回は宏介さんの好きな色ゴールドにシルバーを混ぜて、繊細に描いています」

下書きなしで描く絵は、複数の絵具を混ぜ合わせた色彩の豊かさが特徴です。

(来場者)
「色が好き、個性的な色」

「集中しているから、話しかけないほうがいいかと思ったが、気さくにかえしてくれてうれしかった」

こちらはドラマでも使われたライオンの親子を描いた作品。一方こちらは「ごはんを待っている」自宅の猫2匹です。仲の良さを表現しました。

(兄・信介さん)「弟の作品は元気を伝える。自分も元気をもらうし、多くの人にも見てもらいたい」

「太田宏介アート展」は今月12日まで開かれています。入場は無料です。