中室さん「重要なのは長期」根本的な供給力を高める政策が必要

藤森祥平キャスター:
備蓄米の放出を重ねて、政府もすでに本腰を入れているはずなのですが、なぜ値下げどころか上がっているんでしょうか?

教育経済学者 中室牧子さん:
政府による、備蓄米を使った需給調整が、あまりうまくいっていないという印象です。ひょっとすると、短期的には、この先、備蓄米が出回って、下がってくるかもしれないのですが、むしろ重要なのは、長期でどうなるのかだと思います。

農家など、生産者の高齢化が進んでいるのにも関わらず、後継者が不足していて、この先もますます供給が細っていくのではないかという懸念があります。

ここは短期的な需給調整だけではなく、もっと収益性の高い品種に切り替えていく、あるいは、株式会社など、企業の参入を容易にするといった規制緩和を行うとかをして、根本的に供給力を高めるような政策も同時にやっていかないといけないのではないかなと思います。

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<プロフィール>
中室牧子さん
教育経済学者 教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」