きょう発表されたスーパーでのコメの平均価格は、17週連続で値上がりとなりました。こうなると、期待がかかるのが今年の新米です。
栃木県さくら市。こちらの農園では先週、例年よりも一足早く、田植えが始まりました。ただ、今年はある変化が。
岡田農園 岡田伸幸 代表
「酒米を一部廃止して(品種を)1本に絞って、コメ不足に対応するために品種を切り替えた」
一連のコメを取り巻く状況を受け、今年は酒米を減らし、主食用米の割合を増加。それでも生産予定のコメはすでに全て契約済み。
岡田農園 岡田伸幸 代表
「まだまだコメが足りていないということで、茨城の業者が買いに来て『1俵4万円で売ってくれ』という話もあった。残念ながら、たま(コメ)がないので販売できなかった」
収まる気配のないコメの獲得競争ですが、こんな動きも。日本一の産地・新潟県では、早くも、今年の秋に収穫されるコメについて、JAが農家に前金として支払う「概算金」の目安を固めています。
例年8月ごろに示されるものですが、関係者によりますと、一般の「コシヒカリ」は60キロあたり2万3000円と、去年より3割以上引き上げる方針で、狙いはコメの集荷力の強化です。
専門家は例年との違いを指摘します。
東京大学大学院特任教授 鈴木宣弘さん
「収穫前の時点で概算金が示されるのが普通。(今年は)作付けの段階で概算金を保証金というかたちで、最低保証というかたちで出すのはかなり異例」
ということは、今年のコメ価格は…
東京大学大学院特任教授 鈴木宣弘さん
「概算金の価格が高いということは、9月・10月に出てくるコメ(新米)の値段がそれで決まる。価格が下がる見込みが薄いと言わざるを得ない」
コメが高い状況は、頼みの綱「新米」が出てきても変わらなそうです。
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