B1昇格を目指して、初めてプレーオフに臨んだりそなグループB2・鹿児島レブナイズ。準々決勝はこの土日、1勝1敗でした。先に2勝したほうが準決勝進出となる中、運命の第3戦を戦いました。
3000人近いブースターが集まった5日の西原商会アリーナ。
「勝ってB1に行ってほしい」
「レブナイズらしく頑張って」
準々決勝の相手は、昨シーズンまでB1にいた強豪・信州です。今シーズンは実力でB1を目指せる最後のチャンスですが、万全な状態ではありませんでした。
シーズン終盤でエースのゲインズ・ジュニアや、司令塔の兒玉、エニスら4人が相次いで負傷。練習から外れ、涙を流す姿もありました。それでも…
(アンソニー・ゲインズ・ジュニア)「言い訳はきかない。指が1本だめでも、9本あれば大丈夫」
プレーオフ準々決勝。けがから帰ってきた選手たちの姿がありました。
ボールを奪ったゲインズ・ジュニア。スティールからの速攻で会場が沸きます。第2クォーターでは、兒玉。3ポイントで流れを引き寄せます。
4日の第2戦では、エニスも復活。
(ジェームズ・エニス)「チームメイトのため、鹿児島のため、ここに来た。できる限りのことをチームのためにしようと思った」
選手もブースターもまさに総力戦で掴んだ1勝。そして5日、準決勝進出をかけた第3戦に臨みました。
(記者)「今日勝てば準決勝が決まります。黒一色のブースターの応援も、圧を感じるほどの迫力です」
前半、レブナイズはエニスが走り込んで得点を奪うと、外が空いたところで森田の3ポイント。内からも外からも得点します。
主導権を握ったかに見えましたが、相手がゴール下を固めると、決めきれない展開が増えます。懸命にリバウンドを拾って速攻でディフェンスを崩しますが、9点ビハインドの36対45で試合を折り返します。
追い上げたいレブナイズは果敢にアタックを続け、ゲインズジュニアのワンハンドダンク。しかし、要所で3ポイントを許し、点差を縮められません。
ディフェンスに負けず飴谷が走り込むなど最後まで攻め続けましたが、追いつくことができず…。73対91で敗れ、準決勝進出は叶いませんでした。
今シーズンの幕は閉じましたが、昇格初年度で西地区2位、プレーオフ進出は見事でした。来季は更なる活躍に期待です。