野球を続けたいという思いに応えたい。山口県周南市で初めて、硬式野球のクラブチームが誕生しました。いったいどんなチームなのでしょうか。

真夜中に響く球音

午前3時すぎ。町が寝静まる真夜中に勢いのあるボールがミットに投げ込まれます。練習しているのは「三和テクノイノベーション」の選手たち。周南市初の社会人野球のクラブチームです。日本野球連盟に加盟する県内4番目のチームとして誕生しました。

チームをつくった三和テクノイノベーションは、エネルギーや化学関連プラントの配管を製作し、施工などを行う地元企業です。


三和テクノイノベーション 原田裕一社長
「選手によっては不完全燃焼で野球を終えなければいけない人たち、子たちがいっぱい存在するということを含めてですね、もしこの周南市にそういう夢の続きが追えるような、高校野球、大学野球のあと完全燃焼できて、自分が引退すると言うまで硬式野球を続けられる環境があったら、すごく周南市が盛り上がるんじゃないかというのが頭にあったんで、こういったチームが作れたらいいなと思いました」

原田社長自身、去年、夏の甲子園に出場した南陽工業の野球部出身です。野球は大学からほぼしてないそうですが、内野手としてチームに登録し試合にも出ています。野球を続けたいという思いを誰よりも理解しています。