和歌山県・白浜の動物園の4頭のパンダが、来月、すべて中国に返還されることが発表され、別れを惜しむ家族連れなどが押し寄せています。東京・上野動物園にいる2頭のパンダも来年2月には返還期限を迎えます。
パンダを外交ツールの一つと位置付けてきた中国。現状の日中関係をにらみつつ、どう対応するのでしょうか。
なぜ白黒?パンダのかわいさの秘密
パンダの人気の高さはやはり「見た目」にあります。その魅力について、少し考えてみました。

生成AIで作った全身「真っ白なパンダ」はシロクマのようで少し物足りません。両足と耳、目の周りも黒くすると、一気にかわいらしさが増しませんか?

野生動物として、なぜ白黒模様になったのでしょうか。
▼生息地である中国・四川省の山は、冬の時期、水墨画のような雪景色になります。そこに溶け込んで身を守るのに、都合が良いということです。
さらに、▼耳が黒いのは、冷えやすい体の先端が太陽の熱を吸収しやすくするためです。そして、▼目の周りが黒いのは、模様の違いで互いを見分けるためなどと考えられています。

パンダは希少動物で国際取引が禁じられているため、1990年代以降は繁殖目的で貸し出されるようになりました。費用はオスとメスのつがいで年間100万ドル(日本円で1億5000万円ほど)といわれています。