岡山市北区の岡山県立美術館で開催中の展覧会、「ベル・エポックー美しき時代ー」。その見どころを3回シリーズでお伝えしていきます。初回のきょうは「古き良き時代のパリ街と人々」をテーマにした作品です。

19世紀末から20世紀初頭…パリが芸術で華やいだ時代「ベル・エポック」。展覧会は、この時代にパリで活動していた芸術家らの作品約280点を展示するもので、テーマ別に構成されています。

こちらは「古き良き時代のパリ街と人々」をテーマにした作品。当時パリで流行ったファッションなどを取り上げたもので、裕福なブルジョワ階級の女性を描いた絵画や、当時使われていた豪華な装飾品などが並べられています。
(学芸員 福冨幸さん)
「こちらの作品を見ていただくと、当時のブルジョワのご婦人がお話ししている作品だと思うんですけれども。注目していただきたいのは頭の上の帽子の部分。レースが作ってあったり、お花が飾ってあったり、羽飾りがついていたり、大変豪華な帽子を身にけているというのは、この時代の特徴としては面白いかなと思います」
プロイセンとの戦争が勃発した19世紀後半のフランス。貧富の格差も拡大する中で、女性たちが自身のステータスを表そうと躍起になったのが装いでした。展示物から現在も最先端を行くパリのファッションの原点を伺い知ることができます。
(学芸員 福冨幸さん)
「パリからモードが世界に広がっていくというような、今でもある姿っていうのが当時パリで見られていたんじゃないかなと思います」
展覧会「ベル・エポックー美しき時代ー」は、岡山県立美術館で今月(5月)18日まで開かれています。