立春から数えて88日目の「八十八夜」にあわせ、県産のお茶のさらなる発展を願う、「献茶祭」が2日、鹿児島市で開かれました。

鹿児島県茶業会議所が毎年、八十八夜にあわせて行っている「献茶祭」。

鹿児島市の県茶市場で、鹿児島の茶業の発展に貢献した樋渡次右衛門の記念碑に新茶を献上しました。

関係者は、去年、荒茶の生産量が初めて日本一となったことへの感謝と、茶業のさらなる発展を祈願しました。

今年は、冬場にしっかりと冷え込んだことで、「色・味・香り」三拍子そろった新茶に仕上がったということです。

(記者)「今年の新茶をいただきます。しっかりとコクがあって後味がすっきりしていてとてもおいしいです」

(県茶業会議所 柚木弘文会頭)「長年の悲願だった日本一を達成するための努力が報われた。感謝の思いを込めて献茶祭ができたことを、うれしく思っている」

県内の今年の一番茶は、品質の評価や生産量が日本一になったことを追い風に、1キロあたりの取引価格が4月末時点で2427円と、去年より494円高くなっています。