時が経ったからこそ、やらなきゃいけないことがいっぱいある

(映画「木の上の軍隊」 平 一紘監督)
「山口さんの次男」
(堤真一さん・山田裕貴さん)
「はじめまして」

(スタッフ)
「本日、『木の上の軍隊』の実際のモデルとなった佐次田さんのご子息の佐次田満さんに来ていただいています。山口さんのご子息の山口輝人さんにも来ていただいています」

今年の夏公開される映画「木の上の軍隊」は、小林市出身の山口静雄さんがモデルとなった日本兵を堤真一さんが、佐次田秀順さんを山田裕貴さんが演じます。

山口さん、佐次田さんの家族も撮影を見守りました。

監督を務めた沖縄県出身の平一紘さんは、映画の製作にあたって多くの戦争体験者を取材。

映画にはガジュマルの木の上で2人が実際に体験したエピソードも数多く反映されています。

(山田裕貴さん)
「もちろん戦争であったことはここだけの話ではないが、できるだけ多くの人にこういったことがあったということを知ってもらいたいし、そこでまた1個考えるきっかけになる作品になればいい」

(堤真一さん)
「平和な島なのに戦争する側からしたら『いい基地』。自然の豊かな美しい島ではなく、『いい基地』として(捉えられた)。だから、戦争というものがあらゆる価値観を変えてしまう。大きな意味で戦争反対と誰でも言えるけど、本当に細かいことまでつまびらかにしていかなければいけないことっていっぱい(ある)。時が経ったからこそ、やらなきゃいけないことがいっぱいある」

木の上で2年間命をつないだ2人は、どんな景色を見て、どんな思いを抱いていたのか。

終戦から80年、戦争を語る人が少なくなる中、映画を通して語り継がれます。

映画「木の上の軍隊」は、7月25日に全国公開されます。

※MRTテレビ「Check!」5月1日(木)放送分から