今年は終戦から80年です。
戦争の激戦地となった沖縄での現地取材も交えてシリーズで戦争について考える2回目です。
1回目では、沖縄県伊江島で、終戦後、2人の日本兵が戦争が終わったことを知らずに2年間も木の上に隠れて生活していたことをお伝えしました。
その男性の子どもたちがその木がある沖縄県伊江島を訪ねました。
現地でどんなことを感じたのでしょうか。
父の頑張った思いがぐっと来る


小林市に住む山口輝人さん。
去年11月、山口さんは沖縄県の伊江島を目指していました。
伊江島は、沖縄本島から、フェリーで30分ほどの場所。
島に近づくにつれ、山口さんに、ある思いが込み上げてきました。
(山口輝人さん)
「胸から突き上げてくるような気がして、父の頑張った思いがぐっと来る。よく頑張ったものだと思って・・・」
山口さんの父、山口静雄さんは、沖縄県出身の佐次田秀順さんとともに沖縄県・伊江島で、終戦を知らず2年間、木の上に隠れて暮らし続けました。


終戦から80年を迎える今年の夏、2人の木の上での生活を描いた映画「木の上の軍隊が、全国で公開されることになりました。
この映画の製作に合わせて、山口さんの次男、輝人さんたちに伊江島を訪問する機会が設けられたのです。