アメリカ軍の軍用機・B1B戦略爆撃機が、29日にトラブルを起こして立ち往生し、青森県三沢市の三沢空港の滑走路が一時閉鎖しました。大型連休で移動が増える時期に起きたトラブル。一夜明けた30日、県と三沢市は国などに再発防止や原因の究明を要請しました。

このトラブルは祝日の29日夕方、三沢空港で発生しました。
アメリカ軍のB1B戦略爆撃機が立ち往生し、三沢空港は午後6時過ぎから1時間半ほどにわたって滑走路が閉鎖されました。

新井宇輝 アナウンサー
「滑走路の閉鎖は解除されましたが、カウンターでは振り替え手続きの対応に追われています」

29日は日本航空の2つの便が欠航し、約200人に影響が出ました。

B1B戦略爆撃機は、同盟国との訓練やインド太平洋地域の安定強化のため、アメリカ軍が4月中旬から一時的に三沢基地で4機を展開しています。

一夜明けた30日、三沢空港では前日に羽田行きの便に乗れなかった利用客が朝の第1便の出発を待っていました。

利用客は
「なんとなく外を見ていて、『米軍の飛行機だ』『緊急車両がいっぱい来た』どうしたんだろうと眺めていたら、『欠航になった』と言われた。こういうことがあるんだと」

軍用機のトラブルについて、アメリカの安全保障に詳しい専門家は、こう指摘します。

明海大学 小谷哲男 教授
「軍用機は民間機ほど安全に使うようになっていないので、頻繁にトラブルが起きてもおかしくない」

アメリカ軍の軍用機のトラブルを受け、三沢市は東北防衛局などに原因の究明や情報提供を要請しました。

三沢市 大塚勤光 政策部長
「市民に大きな不安を与えないためにも原因究明、速やかな情報提供および安全対策に万全を期すとともに、再発防止に努めるよう米軍に要請していただきたく、ご協力をお願いいたします」

また、県は、国やアメリカ軍三沢基地の司令官に対し、安全管理体制を確保し再発防止に努めるよう要請しました。