調査、そして申請へ

翌日の午前9時半、青いジャンパーを着た鳥獣対策室の担当者2人がカメラを携えて自宅にやってきた。

担当者「あー、あの転がっているやつですね」

担当者は卵の存在を確かめると何枚か写真を撮り、続けてベランダ全体を見渡した。

担当者「ちょっとフンも落とされていますね、ハトは室外機の裏に巣を作りがちなのですが…今回は無いみたいです」

ベランダに来るハトは、主に「ドバト」という種類だという。

調査が終わると、申請書の記入へ。住所や名前などのほか、今回は「何を・いつ・どうやって処理するか」を6項目、担当者のアドバイスと記入例を参考に埋めていく。

申請書(左)と記入例(右)

担当者「この『処理する対象』という項目には『ドバト 卵1個』と書いてください」

その他にも
▼目的:「有害鳥獣捕獲(環境衛生維持)」
▼採る方法:「手捕り」
▼その後の処置:「焼却」 

など、すべて記入を終えたら手続きは終了。ここまで15分ほどだった。

許可が出るまで1~2週間ほどかかるとのこと。卵を眺めながら洗濯物を干す日々は、もう少し続きそうだ。