主にウリ科の野菜に被害を与える害虫「セグロウリミバエ」が、与論島で確認されました。

鹿児島県によりますと、与論町に設置した調査用のわなに今月28日、セグロウリミバエのオスの成虫1匹がかかっているのが見つかりました。県内でセグロウリミバエが見つかったのは、先月、徳之島・伊仙町でオスの成虫1匹が見つかったのに続き2例目です。

セグロウリミバエは体長7ミリから8ミリほどの小型のハエで、主にウリ科のキュウリやスイカ、カボチャなどの野菜や、ナス科のトマトやピーマン、それにパッションフルーツやスモモ、パパイヤ、ドラゴンフルーツなどの果実に被害を与えます。幼虫が果実に寄生すると、腐って落ちるなどの被害が出ます。

主に中国や台湾、インド、東南アジアなどで発生し、沖縄県では去年3月に名護市で確認されて以降、継続して家庭菜園などで確認されています。

県は今回発見されたわなの周囲に薬剤を散布したほか、半径5キロ圏内にわなを増設して、調査を続けるということです。なお、徳之島ではその後、セグロウリミバエは確認されていません。