30日午前、岩手県の盛岡市と滝沢市で体長1メートルほどの成獣とみられるクマ1頭の目撃情報が相次ぎ、警察などが警戒に当たっています。人がけがをしたり物が壊されたりする被害は確認されていません。

警察によりますと、30日午前5時58分から午前6時41分にかけて、滝沢市鵜飼石留や盛岡市月が丘地内で、クマ1頭を目撃したとの通報が相次ぎました。警察が現場に駆けつけたところ、滝沢市牧野林の県立盛岡北高校の付近で出没したのを最後に姿が見えなくなったということです。
さらに午前7時21分には盛岡市の上堂や、みたけ地内で再びクマ1頭を目撃したと通行人から通報があり、警察や盛岡市、猟友会が周辺の警戒に当たりました。その後出没は確認されていません。これまでに人がけがをしたり物が壊されたりする被害はありません。
この間の目撃情報は少なくとも計8件に上りました。クマはいずれも体長1メートルほどの成獣とみられ、盛岡市の北西部とそこに隣接する滝沢市の南東部で目撃されていて、時間帯や距離などから同一個体の可能性があるということです。
警察はクマを目撃した場合、「無理に追いかけたりせず、分かる範囲で良いので身の安全を確保して110番通報をお願いする」と呼びかけていて、引き続き警戒に当たっていてます。