人知れず過ごした長い道のり トミージョン手術の決断

西口投手がプロ入りを果たしたのは2016年。支配下指名では1番最後となるドラフト10位で楽天に入団。

専門学校からプロ野球選手へ、異色の経歴を持つ右腕 は2022年、中継ぎ投手としてリーグ最多の61試合に登板。リリーフの柱として期待が高まっていた時でした。

大車輪の活躍を見せた翌年9月、右ひじ靭帯損傷のため、トミー・ジョン手術を決断します。

楽天イーグルス西口直人投手:
「2023年シーズンは、本当に最初から痛みがなかなか引かないシーズンで、病院の診察に行った時に、トミー・ジョン手術っていう風に診断を受けて。正直年齢も若くはないので悩みましたけど、もう1度いいピッチングをファンの皆様の前でするためには、もう1度イチからやり直すという意味で手術を決断しました」

手術は無事成功。しかしそこから育成契約に降格し、1年マウンドから離れることになります。

楽天イーグルス西口直人投手:
「自分が野球ができない、野球の試合で投げられないっていう期間がこんなにも続いたことはなかったので、 一軍の試合とかを見ていても同世代の選手が頑張っている姿を見て、自分がそこに立てていないことがすごく悔しかったですし、怪我の状態がいい悪いもあったりとかして…なかなかこう、なんて言うんですかね、うまくいかない日々がありましたけど」

楽天イーグルス西口直人投手:
「トレーナーさんだったりも『大丈夫だから』っていう風に言葉をかけていただいたり、復帰した時にもっといいピッチングをできるように『こうしていこうああしていこう』という話ができている時は自分の中でも希望は持てました」