手伝ってくれる人がいる場合

【1】倒れている人の重心が動かないように、もう1人に、反対側から自分と同じ起こし方(※1)をしてもらう。その際、もう1人は肩に手を入れ、自分のいる側の床をおさえる。

【2】1人目(奥)のタイミングにあわせ起こす。

【3】このときもう1人は、重心が移動して動いてしまうことにより重くなるのを防ぐ役割なので、ほとんど力を入れなくてよい(子どもでもできる)。倒れている人が自分(奥)側に傾かないことだけを意識する。

倒れている人を簡単に移動させる方法

【1】倒れている人(相手)の重心である「へそ」の上に(相手の)手を置き、脇の下から手を通し、手首を握る

【2】「へそ」の中心が自分の「へそ」とまっすぐ繋がっているようなイメージで引っ張ると簡単に動かせる


プラス・アドバイス!

・救出だけでなく介護にも使える
・自分が知っていても自分は助けられないので周りの人に教えよう

※いずれの場合も、倒れている人のケガがひどい、体調が悪い、意識がない場合などは、むやみに動かさず救急隊などを呼びましょう。

※通常、災害時の救助は2人以上で助け合える事が重要です。あくまで普段、介護などで使う事で災害時に応用できる場面もありますが、1人での救出を勧めているわけではありません。



アドバイザー

あんどうりす
(アウトドア防災ガイド)

阪神大震災被災体験とアウトドアの知識を生かし、日々の暮らしの中に意識しなくても防災を取り入れられる方法を提案。滝登りや川遊びが大好き。