自分たちが住む街の良さに触れるきっかけを作ろうと考えたのが・・・

(永里千尋さん)「谷山の電停前から目の前を通って、下松崎交差点までの1800メートル。許可をとって車両を一切入れない。分かりやすくいえば、歩行者天国ですよ」
合併から13年経った昭和55年に始まった「谷山ふるさと祭り」。国道225号の一部を歩行者天国にして、踊り連にパレードが街を華やかに彩ります。同年代の仲間とともに祭りを運営。当時、永里さんは30歳でした。
(永里千尋さん)「地域総参加ということが大事だった。できるだけ谷山に住む市民に足を運んでもらいたい、谷山の一大祭りということを理解してもらいたい」

初回の祭りには、およそ5万人が来場。当時の谷山の人口はおよそ10万人で、その半数ほどにあたります。そんな「谷山ふるさと祭り」も今年で46年目を迎えました。

(永里千尋さん)「小学生のときに地域の祭りに音楽隊のパレードとして参加したというのも一つの思い出になる。郷土の事業やイベントに参加することで、将来のいい思い出として残してもらえれば。それが郷土愛につながる」
街の姿は変わっても、ふるさとを大切にする心は、これからも受け継がれていきます。