対米交渉…日本の作戦は“様子見”?

藤森祥平キャスター:
27日に行われた、ABCテレビやワシントンポストなどの合同の世論調査によると、トランプ大統領の「就任100日」の支持率は、▼支持が39%、▼不支持が55%となっています。過去80年の最低を更新したということです。

外交政策や関税政策の支持率についても、4割を下回っている状況です。

こうした中、赤沢経済再生担当大臣がアメリカ側との2回目の関税協議に臨みますが、どうなるのでしょうか?

TBSスペシャルコメンテーター 星氏:
20日夜、衆議院の議員宿舎で、石破総理、森山幹事長、小野寺政調会長が協議をしたということです。

しかし、実はこの場に林官房長官と岩屋外務大臣など10人ほどが集まり、日本側の対応を決断するという重要な会合になったようです。

その中で、トランプ政権の混乱、二転三転する要求への対応は「きりがない」ことから、今回は腰を定めて一喜一憂せず、様子を見るという方針を定めたということです。

小川キャスター:
赤沢大臣はどのように交渉に臨むのでしょうか?

TBSスペシャルコメンテーター 星氏:
(会合で決まった)方針は赤沢大臣にも伝わっています。

赤沢大臣はベッセント財務長官と話し合うのですが、すでにこれまでに為替・防衛費を“別枠”にしようとなっています。そのため、おそらく農産物と自動車についてアメリカ側の要求を聞きおくという会談になるでしょう。

それを受けて、また日本側で対策会議をすることになるため、どうやらこの協議は、長期戦になりそうですね。

アメリカ側も混乱しているので、日本としては短期的なお土産となる提案は出さず、アメリカの出方を見守ろうという姿勢に転じたように思います。

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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身