日本最高峰のハンドボールリーグ「リーグH」で、首位を独走中のブルーサクヤ鹿児島。その強さの秘密を体感してきました。

霧島市が本拠地のブルーサクヤ鹿児島。今年、日本リーグから「リーグH」に名称変更した日本最高峰のハンドボールリーグに在籍しています。

昨シーズン3位と悔しい思いを味わったチームは、15シーズンぶりの日本一を目指して、現在14連勝中でリーグ首位です。

1チーム7人で戦うハンドボール。前後半30分ずつで、控え選手との交代は自由です。バスケットボールと同じで、ボールを持って歩けるのは3歩まで。反則を繰り返すと、その選手は2分間の退場です。

得点は、1つのシュートで1点。ゴールエリアの外から放たなければなりませんが、空中は例外です。だからこそ生まれるのが、迫力あるジャンプシュート。ゴールエリアに着地する前に、ボールを放ちます。

体験してみましたが、滑り止めの松脂が付いているボールは手にくっつき、思った方向に投げるのは至難の業です。

選手のシュートは時速80キロから100キロ程度。ゴールキーパーの目線で体感してみました。

(シュート阻止率リーグ2位 宝田希緒選手)「怖い時もある。目を瞑った方がいつ当たるか分からないから怖いので、よく見た方が怖くない」

エース金城選手をはじめ、誰でも、どこからでも点を取れるチーム作りで、長いリーグ戦でも得点力を落さずに戦い抜いています。

(金城ありさ選手)「どこのポジションからも点が取れるのは、相手も守りようがないので、そこがチームにとって一番良いところ」

さらに。
(河嶋英里主将)「他のチームより小柄な選手が多く、スピードや、アグレッシブなディフェンスからの速攻が持ち味」

攻守の切り替えを徹底的にトレーニングし、スピードを生かした攻撃に磨きをかけています。

(河嶋英里主将)「最後の最後まで気を抜くことなく、目の前の試合に集中して、目標である初代女王になって帰ってきたい」

そして今月26日、西原商会アリーナで15連勝をかけた試合が行われました。

序盤から接戦となるなか、ボールを持つと素早く駆け上がり、パスを受けた服部。さらにボールを手にした北ノ薗。スピードを生かした攻撃でリードを奪います。(鹿児島18-広島13)

しかし後半、2分間の退場で1人少ない状態になると、連続失点。徐々にリードを縮められます。それでも、GK宝田がセーブ。集中力高いディフェンスで粘り、リードを守り切ります。

そして、最後はエース金城のスカイプレー。空中でパスを受けてそのままシュート。接戦を勝ちきり、連勝を15に伸ばしました。(鹿児島35-広島30)

(金城ありさ選手)「自分で行こうという気持ちをコートで出せた。1回負けているチームと次戦なので、ホームでは1回負けた分、勝ってプレーオフに繋げていきたい」

ブルーサクヤ鹿児島は、あす29日も西原商会アリーナで試合があります。相手は今シーズン唯一敗れている琉球。リベンジを果たし連勝を伸ばせるか、注目です。