鹿児島市は、保育所などに入れない「待機児童」について28日、2年連続でゼロを達成したと発表しました。
(鹿児島市 下鶴市長)「若い世代、子育て世代に選ばれるまちとして、重要なスタートラインを継続することができたことを非常にうれしく思う」
下鶴市長は28日開かれた今年度最初の定例会見で、2年連続で待機児童ゼロを達成したと発表しました。
鹿児島市は3年前、待機児童数が136人で全国の市町村でワーストとなっていましたが、市独自の取り組みとして免許を持っていて働いていない「潜在保育士」への就職奨励金や奨学金の返済補助などに取り組んだ結果が出たとしています。
一方で、特定の保育所を希望する「保留児童」、いわゆる「隠れ待機児童」は、今月1日時点で276人いて昨年度から138人減少したものの、課題は残っています。
市は、保育所の空き状況と保護者のニーズを把握しマッチングに努めるなど、さらなる対策として、今年度の待機児童などの対策関連費に23億円あまりを計上しています。