友情が金色に輝いた瞬間、東京五輪タンベリとの絆

バーシムの競技人生の中で、強い絆で結ばれた存在がいた。イタリアのジャンマルコ・タンベリだ。

東京五輪の男子走高跳は記憶に残る一戦となった。同大会の決勝は同記録で並んだ大親友の二人が、ジャンプオフ（1位決定戦）を行わないことを選択。同種目、史上初のダブル金メダルが誕生した瞬間、抱き合い喜びを分かち合う二人の姿が世界中の感動を呼んだ。

表彰台でも仲良く金メダルを手に、笑顔で撮影に応じる二人の姿が。バーシムは試合後「負けた方がディナーをおごる約束をしていた。どうやら割り勘だね。本当にうれしいよ」とコメントしている。

あれから4年、バーシムとタンベリ、固い絆で結ばれた二人が、今度は観客で埋め尽くされる国立競技場に戻ってくるかもしれない。

バーシム

東京2025世界陸上　男子走高跳「この選手に注目！」

【外国人選手】
◆ジャンマルコ・タンベリ（33、イタリア）2m39
　2023世界陸上／東京五輪 金
◆ムタ　エッサ・バーシム（34、カタール）2m43
　2017、2019、2022　世界陸上 金／東京五輪 金
◆Ｈ.カー（28、ニュージーランド）2ｍ36
　パリ五輪 金
◆ウ･サンヒョク（28、韓国）2ｍ36
　2022世界陸上 銀　2025世界室内 金

【日本人選手】
◆赤松諒一（29、SEIBU PRINCE）2ｍ31
　パリ五輪、2022世界陸上、2023世界陸上代表
◆真野友博（28、九電工）2ｍ31
　パリ五輪、2022世界陸上、2023世界陸上代表

※東京2025世界陸上への出場は未確定。