いま、アメリカを代表する名門大学とトランプ政権が対決姿勢を強めています。背景にはいったい何があるのでしょうか。
トランプ大統領「ハーバード大学は恥ずべき存在」政権の圧力に揺れる学生たち

大学教授協会の会員
「高等教育が攻撃を受けている。私たちはどうすればいいんだ?」
「立ち上がって反撃しよう」
4月17日、ニューヨークの広場に集まったのは大勢の学生や教授ら。いま、全米各地の大学がトランプ政権の圧力に揺れています。

とりわけ、その矢面に立たされているのが名門・ハーバード大学です。助成金の凍結を通告され、抗議の提訴を行ったのです。

ハーバード大学の学生
「これは学問の自由に対する攻撃で、民主主義に対する脅威だ」

イスラエルによる“ガザ攻撃”を巡って続く、学生らの抗議デモ。これをトランプ政権は「反ユダヤ主義」として問題視し、取り締まりの強化を要求しました。
さらに入試についても、近年続く“多様性重視”の選考を止めるよう求めたのです。

これに対し、ハーバード大学は要求を拒否。この対応をバラク・オバマ元大統領は、SNSで「他の高等教育機関にとっての手本」と賞賛します。
しかし政権側は、約23億ドル(約3300億円)の助成金などを凍結すると発表。

ドナルド・トランプ大統領(17日)
「ハーバード大学は恥ずべき存在だ。彼らのやったことは恥だ」