神出鬼没の“覆面アーティスト”として知られる「バンクシー」の版画展が、青森県おいらせ町ではじまりました。

火炎瓶の代わりに花束を投げる暴徒を描いた「フラワースロワー」。
暴力的ではなく平和的な手段を―、というメッセージが込められたバンクシーを代表する作品のひとつです。

バンクシーは世界各地に出没しては、壁などにスプレーで作品を残す“覆面アーティスト”として注目されています。

イオンモール下田で24日にはじまった版画展では、正規の工房で複製されたことを証明する刻印とシリアルナンバー入りの作品約60点が展示・販売されています。

県内初上陸の作品「柔道」。
戦禍のウクライナに潜入して描かれた作品で、ロシアのプーチン大統領が柔道愛好家として知られていることを逆手にとり、ウクライナ侵攻を痛烈に批判しています。

このほか会場には、イギリス下院の議員をチンパンジーに置き換えた「モンキーパーラメント」なども展示されています。

訪れた人は
「テレビでたまに見るけれども、実際見るとかなり深い意味を含んでるのかなと。なかなか見れないからね」

ジュビリー 角野宏明 社長
「直にバンクシーの作品を見ていただくことによって、バンクシーが訴えたい社会のメッセージ含めて、現代アートの楽しみ方を感じていただければ」

バンクシー版画展は、4月29日まで開かれています。