鹿児島県出水市で今月9日、踏切内で脱輪した車を移動させ列車との衝突事故を防いだとして、市内に住む3人に24日、警察から感謝状が贈られました。

出水警察署の緒方康宏署長から感謝状が贈られたのは、出水市の会社役員・福嶋美文さん(65)と息子で会社員の福嶋善弘さん(35)、会社員の西川慎吾さん(41)です。

出水市下鯖町にある肥薩おれんじ鉄道の踏切で今月9日午後7時半ごろ、50代の男性が運転する軽乗用車が脱輪し動けなくなりました。

すぐ後ろを車で走っていた西川さんや近くの自宅にいた福嶋さん親子が駆けつけ、男性に非常ボタンを押し警察に通報するよう指示を出します。そして3人は協力して車を持ち上げ、10分ほどで踏切の外へ移動させたということです。50代の男性にけがはありませんでした。

(福嶋美文さん)「普段と違った力が出て、火事場の馬鹿力というか、みんな頑張って(車を)引き出せた」

(福嶋善弘さん)「この表彰を胸に、小さなことでも人助けができたらいい」

警察は「踏切で立ち往生した際は近くにある非常ボタンを押し、安全を確保して警察に通報してほしい」と呼びかけています。