トーキョー・タナカさんも心を寄せる和光幼稚園の復興

和光幼稚園 藤山壱史園長 「桜は今年も綺麗に咲いてくれました」

満開の桜が迎える和光幼稚園。その穏やかな景色とは裏腹に、この場所は地震と水害という二度の災害に見舞われ、多くの温かい支援によって支えられてきました。トーキョー・タナカさんも、復旧作業で使えない職員室の代わりにプレハブを手配するなど、支援団体と被災者の架橋となって復興に携わっています。

能登半島地震では、幸い倒壊は免れたものの、隣家倒壊の影響で外壁や窓ガラスが破損しました。落下した瓦の危険性から、幼稚園は2ヶ月間の休園を余儀なくされました。

さらに9月には水害が発生。土曜保育中だった園児は無事に避難できましたが、園舎は泥に覆われました。

和光幼稚園 藤山壱史園長「ボランティアの方に『大丈夫ですか』って声かけてもらいまして、『全然大丈夫じゃないです』というようなお話をさせてもらいました。そこから一緒に泥出しを行いました。」

土曜の夕方から始まった泥出しは連日行われ、幼稚園職員を含め30人体制で約1週間続けられました。

泥出し作業が進む中で、ボランティアのアドバイスにより、水濡れでカビが生じた石膏ボードが見つかりました。これにより、壁と床は全面的に剥がされるなど、長期間にわたる懸命な復旧作業が行われました。

和光幼稚園 藤山壱史園長「4月1日が入園式だったんですけど、何とか間に合わせてもらいまして、無事入園式を終えることができました」

2024年4月時点の和光幼稚園の園庭

現在も園庭では、ボランティアの手によって泥に覆われた表層の土の除去作業が進められていますが、和光幼稚園は二度の災害を乗り越え、子どもたちの笑顔が戻り始めています。