冬の味覚を代表する海の幸、ズワイガニは今シーズン豊漁となる一方、寒ブリは不漁が続き、水揚げ量で明暗が分かれています。

石川県水産総合センターによりますと、先月6日に漁が解禁されたズワイガニは、オスの加能ガニが今月15日までに137・1トンが県内の港で水揚げされ、昨シーズンより1割余り、過去5年平均では5割近く増えました。メスの香箱ガニは昨シーズン並みの142・5トンでしたが、過去5年平均では1割余り増えました。

漁が好調な要因としては、漁師による資源管理などで生息するカニが増えたことや、天候に恵まれ11月の出漁が多かったことがあげられます。

一方、先月1日から今月15日までに、県内の主要な港で水揚げされた寒ブリは121トンで、昨シーズンの同じ時期に比べわずか3割、過去5年平均でみても6割ほどの水準にとどまっています。

不漁の原因として県水産総合センターは、日本海北部の海水温が今年は高めで、能登半島付近へのブリの南下が遅れていることが考えられるとしています。