被災地から湧き上がる主体的な動きも

この日、コネクトと共にボランティア活動に励んでいた輪島復興支援団 リガーレ。多くの技術系ボランティア団体が支援に入り、復旧作業を支える一方で、その支援の手がいつか離れていくことへの危機感から、2024年10月、輪島市民によって設立されました。

輪島復興支援団体 リガーレ代表 槌谷雅也さん 「技術系のボランティアの方が気持ちよくここを離れるためにも、地元で少しずつでも自立して立ち上がる人たちが必要だと思って」

槌谷さん自身も、素人ながら、自ら率先して技術を習得することで、外部からの支援が途絶えた後も、地元住民だけで困難を乗り越えられるよう、その礎を築こうとしています。

輪島復興支援団体 リガーレ Instagramより

輪島復興支援団体 リガーレ代表 槌谷雅也さん「屋根に一緒に登らせてもらって、ブルーシートの貼り方を勉強させてもらったりとか、重機の免許を先日取ったんですけど、泥かきを教えてもらったりとかですね。ちょっとでも知識や技術を習得して自分たちの輪島を、能登を守れる人が1人でも増えればいいなと思います。」

居酒屋「蓮」の川上義智さんは、県外の人に助けてもらった恩返しとして、自身も被災者でありながら槌谷さんと一緒にボランティアに参加しています。

居酒屋「蓮」 川上義智さん「シンプルに大変な作業だなって。今まで大きなことはほとんどしてもらっとるんで、残ったやつぐらいは地元の人間というか、自分達でできればと思います。」

震災から1年以上が経過し、被災した住宅などの公費解体は半数以上が完了。その一方で被災地には更地が増えています。

居酒屋「蓮」 川上義智さん「本当に何日か見てないところが、気づいたら更地になっていて。更地になったところを見たら、これはこのままどうなるんかなって。ずっと更地なんじゃないかなって思って、今後が心配になります。」

故郷を再建しようと自ら立ち上がる住民たち。その懸命な姿に寄り添い、共に未来を築くために、今後も支援が求められます。