アメリカのベッセント財務長官は、日本との為替をめぐる協議で具体的なドル・円相場の目標を話し合う考えはないと表明しました。

ロイター通信によりますと、アメリカのベッセント財務長官は23日、日本との関税交渉について「通貨目標は念頭にない」と話し、為替をめぐり、具体的なドル・円相場の目標などを話し合うことはないとの見通しを示しました。

そのうえで、為替に関連して「日本がG7=主要7か国の合意を尊重することを期待する」と話したということです。

G7は2017年に「為替レートは市場で決定される」「通貨の競争的切り下げを回避する」などの認識で合意していて、その後も基本的に踏襲しています。

また、ベッセント長官は日本との協議で「関税、非関税障壁、為替操作、政府の補助金」について話し合いたい考えを示しました。

ベッセント長官は現地時間の24日に加藤財務大臣とワシントンで会談する方向で、為替についてどのような話し合いが行われるか、注目されています。