無心が一番いい。何も考えない


真っ赤に熱された鋼とただひたすらに向き合う松葉さん。
(刀匠 松葉景正さん)
「無心が一番いい。何も考えない」

刀の制作は短い場合でも2週間程度かかります。
これまでに1000振り以上作ってきましたが、そのすべてがうまくいくわけではありません。

(刀匠 松葉景正さん)
「作品に対しては、ものすごい執着を持ってますけどね。これを作ろうと思ったら、何とか執念深く、偶然の一発を狙って、何回も何回も挑戦するっていうのは、もう何十年も続けてきている」


刃文を焼きいれる技術
こうしてできあがった松葉さんの刀を特別に見せていただきました。
(刀匠 松葉景正さん)
「これだけみんなが寄付してくれて、最高の研ぎをかけた」


2018年に鵜戸神宮に奉納した刀。
目を引くのが、美しい刃文。
鵜戸神宮そばの海岸をイメージして焼き入れました。



刃文を焼きいれる作業は非常に繊細で難しく、松葉さんの技術は国内トップクラスです。
(刀匠 松葉景正さん)
「私にとっての刀作りは、人生そのものですから。人間の成長というものは、一つのことをずっとやってるという非常にわかりやすい。進歩もわかるし、駄目なときもあるし、そういう波も全てわかりますよね、それが一つの座標のように」


武士の生き様が日本刀 次の世代に渡すのは責務
後継者の育成にも力を入れている松葉さん。
これからも、日本刀の魅力を多くの人に伝えていきたいと意気込んでいます。


(刀匠 松葉景正さん)
「武士たちがどういうふうなことを思って、どういうことを考えて生きてきたか、それを特に最もその集約したものが日本刀だと思う。この文化というのは、それをきちっと次の世代に渡していかなくてはいけない。それは、もう、責務だと思う。」



※MRTテレビ「Check!」10月25日(火)放送分から