不安の払拭どうする

トラウデン直美さん:
ニュースなどでも結構万博に関するいろいろな話題が出ていて、保護者の方も教員の方も不安に思う気持ちはすごくわかります。
子どもたちにとっては、いい体験になるものだと思うので、止めてしまうのではなく、いい形で提供できるように万博の運営側・大阪府・市と一緒になってやっていくプラン、しっかり安全を確保した上で提案していく形がいいのではないかと思います。やっぱり今のままだと、教員の方の負担が大きすぎるんじゃないかなと。
小川彩佳キャスター:
伊沢さんはQuizKnockで万博のスペシャルサポーターを務めていらっしゃいますけれども。

株式会社 QuizKnock CEO 伊沢拓司さん:
我々QuizKnockも教育プログラムを学校向けに教材として卸しています。少なくとも今回の報道を見る限りでは現場のオペレーションについて、おぼつかないところはありますよね。
実際に僕も万博会場に行ってますが、どうしても博覧会協会は出向で来た方というのが多いですし、入れ替わりもある中で、部署ごとに対応力にばらつきがあるというのは事実なのかなと思います。
学校側は教員多忙化の中で先生方が自分たちで情報を取ることは難しいですよね。となると、万博の広報側から発信というのが必要になりますから、広報や催事の部署というのは、もう少し現場を見た情報発信というのはしなければならないのかなというふうには思っています。

もちろん万博のパビリオンの持つ教育的な価値というのは失われるものではないなと思いますが、そこに繋がるための部分が綺麗に整えられてないと、どうにも伝わっていくものではないですよね。初めてのことづくしですから、伝え方というのはより注力した方がいい。
僕は、あのコメントでこのニュースのVTRがしめられるのはどうかと思いますけど。意図という存在するかわからないものを読み取るような形で万博が捉えられてしまうのはもったいない。
もう少し解像度を上げた状態で見ていったときに、万博側も対応するべきところにちゃんと絞って対応力を上げていかなければいけないのかなというのは、万博の課題として思います。
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<プロフィール>
伊沢拓司さん
株式会社QuizKnock CEO
クイズプレーヤーとして活躍中
トラウデン直美さん
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行