深刻なサケの不漁が続く中、「鮭の街」を掲げる岩手県宮古市で23日、稚魚の放流が行われました。

「さけ稚魚壮行会」と題したこの放流は、サケがふるさとの川に戻ってくるようにとの願いを込めて毎年実施されているものです。
津軽石川の河川敷で行われたきょうのサケの稚魚の放流には、市内の園児から小・中学生までおよそ180人が参加し開会式が行われました。

そして子どもたちは2月にふ化し、体長およそ7センチまで育った稚魚3万尾に優しく声をかけながらバケツから川に放流していました。

(児童たち)
「いってらっしゃーい」
「バイバイ元気でねー」

宮古漁業協同組合によりますと、近年の深刻な秋サケの不漁の影響で放流するための稚魚の確保も困難になっています。
今年も北海道と山形県の漁協から卵の提供を受けて放流にこぎ着けました。