年間500~800億円の節約!?

いっぽう非関税で入れる「ミニマム・アクセス米」について、政府は必ず輸入しないといけない年間77万トンのうち、10万トンを主食用に、67万トンを加工用や飼料用として利用して、農家を守ろうとしていました。ただこの米は海外からはそれなりの額で買い、国内では安く払い下げているため、価格差が発生。年間500億円から800億円を国として支出してきました。これまで計7000憶円の損になっているということです。
しかしコメ価格高騰の中、4月15日の財務省審議会では「主食用」(これまで10万トン)の割合を拡大する提言がだされました。財務省から出たというのも特徴的で、こうした税の支出事情が背景にあるかもしれません。
米の輸入は、価格面だけでなく、食料安全保障や農業政策、さらには外交にまで影響する複雑な課題です。消費者としても注目していく必要がありそうです。