「地震」や「台風」などの災害のさいに、被災者を発見する『災害救助犬』。人間の1億倍ともされる嗅覚のすごさを、新井宇輝アナウンサーが取材しました。

黒石警察署で22日に行われた「災害救助犬」についての講話です。

そのなかで、30人の署員が災害現場に出動する「災害救助犬」と「警察犬」の特性の違いについて説明されました。

NPO法人北東北捜索犬チーム 岩本良二 理事長
「現場に行くと警察犬は『1人分のにおい』を探すが、災害救助犬は『人のにおい』ですので、現場に行くと何人でも要救助者を見つければ反応してくれる」

その後、能登半島地震などに出動した災害救助犬の「もみじ」と「三太郎」が、災害現場に見立てた黒石警察署の敷地内で、行方不明者を捜索する実演が行われました。

においを辿って、倒れている人のもとへ一目散に駆け付けます。

今回は人間の1億倍の嗅覚があるとされる災害救助犬の“実力”を、新井アナウンサーが体感しました。

新井宇輝 アナウンサー
「2つの小屋のどちらかに私がいます。災害救助犬は見つけてくれるのでしょうか?」

真っ先に探し当てる災害救助犬

「ありがとう!しっかりと私を見つけてくれました」

NPO法人北東北捜索犬チーム 岩本良二 理事長
「これから大きな災害が来ると言われているので、災害があった時に犬が命をかけて捜索しているんだということを、一般の方にも分かってほしい」

過去3年間の春の山菜採りでの遭難者の件数は、県内全体で80人。このうち黒石警察署管内は17人で、警察署別で最多となっています。

黒石警察署は、災害救助犬が活動する山岳遭難でも連携を図っていくとしています。