クマの出没が相次ぐなか、課題となっている駆除についてです。
むつ市議会臨時会は30日、駆除の増加で増えている猟友会への委託料などにあてる補正予算案を可決しました。

むつ市では、2025年のクマの捕獲頭数が10月23日時点で178頭と、2024年の40倍以上となっていて、捕獲を依頼する猟友会への委託料などが増えています。

このため、30日に開かれた「むつ市議会臨時会」では、山本知也市長から総額約3260万円の補正予算案が提案され、全会一致で可決されました。

このうち、クマを含む鳥獣対策費は約740万円です。主な事業は、猟友会への委託料のほか、市街地に出没したクマに対し、市町村の判断で発砲できる「緊急銃猟」を行う際に必要な備品購入費です。

むつ市 山本知也 市長
「クマを目撃する件数が少しずつは減っていますけれども、まだありますので、情報発信という意味で、今回、情報発信の予算もあげさせていただいておりますので、捕獲をする体制、緊急の時の体制を整えました。緊急銃猟は、本当に緊急の時でありますので、その準備はちゃんととして、安全を確保した上でやっていきたいなと思います」

むつ市は、緊急銃猟に必要な市独自のマニュアルについて、県が各自治体に11月中に配布する予定のマニュアルを参考にして早急に作成する方針です。